入院、始めました

この日は夕方からサークルの納会が高田馬場の某飲み屋で行われる予定でしたので、電車に乗る前に友人二人と合流してから、いつもどおりだらだらと話をしながら電車に揺られていました。そのときから左上半身、より正確には左の肩胛骨から胸にかけての範囲が徐々に痛み出し、高田馬場に到着した頃にはまともに呼吸が出来ない状態でした。これは流石に納会に参加してる場合じゃないと判断し、そのとき一緒だった友人の一人であるpopoiに、駅員さんに頼んで救急車を呼んでもらいました。その後、駅の事務所に移動し、救急車が来るまで休ませていただきました。こんなところ見ているわけがないでしょうけど、この場を借りて丁寧な対応をしていただいた駅員さんに感謝します。ただ、何を血迷ったのか知りませんが、いきなりトイレに案内していただいたのは今でも恨んでいます。まあ、胸の当たりに手を当ててうずくまっていましたから、お腹が痛いと勘違いしたのでしょうけど、こっちは呼吸がまともに出来なくて余裕ないんだからさぁ、ふざけんなよ。
数分後、救急車が到着し、popoiに付き添ってもらって病院に運び込まれました。運び込まれた後は、あれよあれよという間に点滴をされたりレントゲン写真を撮られたりと色々されたあげく、左の肺に穴が空いているため、そこから漏れだした空気が行き場のないまま溜まり続けて肺を圧迫している(と後で先生に説明された)ことが判明したので、またしてもあれよあれよという間にその空気を出すための管が左の脇の下の肋骨と肋骨の間に差し込まれました。ちなみに、今現在冷静にこのときを振り返ると、運び込まれてから管が入れられるまでに一時間以上経っているとわかるのですが、このときは本当に痛みと呼吸に全神経を集中してしまっていたため、体感では十五分くらいしか経っていないような気がしていました。だから、管を通した後に窓の外を見たらすでに真っ暗で驚きました。運び込まれたときはまだ外は明るかったはずなのに。
そんなこんなで、あてがわれた病棟のベッドで落ち着いた頃には、今頃皆は「二次会でカラオケ行くぞー!」なんて盛り上がってるんだろうなぁとぼんやり思ってました。僕に付き添わなければ「おっしゃ、行こうか!」と一緒に盛り上がっているはずのpopoiには本当に感謝しています。
入院したことを家族に連絡し、異常にクーラーが効きすぎた部屋で、この日は終わりました。