月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。

 親族との新年会などで結局正月三が日が潰れてしまった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。明日からはマターリ出来そうです。
 さて、そんな今日、実家のある長野に大雪警報が発令されました。というわけで、翌日になって家から出れないなどということにならないよう(僕はそれでも困りませんが)日も落ちた頃になって急遽雪かきに駆り出されました。
 山間部に住む人々にとっては雪かきは生きるか死ぬかの問題になってきますが、平野部に住む僕にとっては雪かきはこの時期特有の楽しみのようなものです。確かに、雪は重たいですし、汗もかきますし、疲れますし、雪をかいたそばからまた積もっていきますし、拷問のような行為とも言えるでしょう。
 しかし、降りしきる雪が描く明るい夜空や静けさはこのときでしか味わえませんし、凍えた手足を熱い風呂に浸した瞬間の何とも言えない安らぎは格別なのです。これだけでも、長野に生まれたことを幸せに思えます。
 世間では田舎に帰らずに年末年始を過ごす人々も多いですが、僕はこの時期だけでも実家に帰ってきたいですね。