109時間目 悪い魔法使いの物語

 連載ネタバレ注意!
 刹那VSエヴァの戦いに決着がつきましたね。結果、見事エヴァの幻術を破った刹那の勝利でした。直後にエヴァに駆け寄って礼を言う刹那が良いですね。こういう実直さが刹那の良いところですね。
 所変わって会場近くの屋根の上。龍宮と美空たちが対峙し、応戦しようとするシスターシャークティを美空が「ここは私に任せてみてよ♪」と押しとどめる。「見習い魔法使いでは相手にもならんぞ」と警告する龍宮に対し、美空は「さ〜て、どうかな?」と余裕の笑顔で胸元をゴソッと探る。いったい何が出てくるのか気になりますね。これでチケットが出てきて「さあこれで通してくれ!」みたいな展開だったら……いや、まあ、それはそれで面白いかも。
 刹那との戦いでアバラをやられてしまったエヴァは救護室に運ばれ、手当を受ける。ネギはその痛々しい様子に心配するが、明日菜は「自業自得よ」と突き放す。その傍らにいた刹那がエヴァに「先程あなたは『生まれつき不幸を背負った私には共感を覚える』と言いました。これは……あなたも不幸を背負っていたということではないですか?」と問いかける。エヴァは過去を話すことを嫌がるが、詰め寄るネギたちの前にエヴァは折れ、とつとつと語り始め……る前に「お前に聞かれるのはハズかしい」とネギ(とカモ)を部屋の外へ追い出す。そして明かされるエヴァの悲しい過去。「……わかるか? 私はもう人並みの幸せを得るには殺しすぎたし、長く生き過ぎた」とエヴァ。しかし、それを聞いて明日菜は「……大丈夫。今からだって遅くないよ、エヴァちゃん。幸せになる権利は誰にだってあるんだから」と微笑みかけます。ここを見てアスエヴァという単語を思い浮かべたのは僕だけではあるまい。
 一方、外では未だに龍宮と美空が対峙し、3-Aの面々はまき絵を先頭として絶賛進入中で、図書館組からは刹那の様子を見に行くのか木乃香がどこかに移動し始め、古菲が次の試合に出場する楓を激励し、舞台の上では朝倉とさよが何かを話し、超は何かを企み、千雨が何かに驚き、小太郎が一人物思いに沈んでいます。そして、ハブられたネギにクウネルが話しかける……といったところで今週は終了。
 いやはや、かなり見応えがある回でした。18ページってこんなに長いんですね。他の漫画なら18ページなんてあっという間なのになぁ。来週、いったいどうなってしまうのか、今からドキドキしますよ、ホント。